ONE-SLIPの別館
DR-Zのシートには純正ハイシートを使っているけど、ノーマルシートより3㎝程度高いだけで材質や形状は変らず、あまり尻痛は緩和されない(ないよりはマシだけど)。さらにAmazonでWILDASSのパチもんを買ったり、はとやでバイク用GELシートを買ったりして試したけどほとんど効果を感じられなかった。
SDGのシートは肉厚なだけで形状は純正に近く、MOOSE RACINGのものは写真で見た感じ形状が違うので効果はありそうだったが値段が高い。どうしたものかと考えていたところ、友人からダートバイクプラスのコンフォートシートカバーを教えて貰った。
説明を読むと幅広のシートとアンコの材質で痛みを緩和するというもので、ライディングよりも快適さを意識した製品。教えて貰った後で整備に寄ったバイク屋でセローのファイナルのシートを確認したところ、セローも股下から後方に向かって急にシート幅が広くなっていた。セローでは尻痛はそれ程ではなかったのでこれは効果がある可能性が高いと考えた。
ただ、ダートバイクプラスのシートカバーはその名の通りクッションとカバーのセットで、既存のシートを加工する前提の商品というのがネックだった。完成品のシートは売って無いかと調べた所、本家アメリカのシートコンセプトのサイトには完成品があり、さらに幅や高さの選択肢が複数あった。本家で買えばシートカバーと同程度の価格で完成品が手に入るため、ダメだったときはこれを、良ければハイシートを売りに出せると考えて直接本家で購入した。購入は送付先を英語表記で入力することと、Seat Conceptsが対応している支払方法が使えれば簡単に手続きができる。ただ、送付がUPSでサイズが大きいこともあり到着は早いが送料が高め(130ドルほどかかった)なことと、完成品は受注生産なんだけどコロナ禍で30営業日以上かかることがちょっと痛かった。
SDGは加工が必要というレビューがあったが、Seat Conceptsはなんの問題もなく取り付けができた。全体的に数ミリ小さめで車体と接する部分は若干隙間ができるが問題の無いレベル。表皮は海外のレビューを参考にグリッパーシートではなくカーボン地で締まった感じ。
で、肝心の効果だけどかなり優秀。これまではツーリングで高速に乗った場合、最初の休憩(大体1時間程度)で既に痛くなっていた尻が全く痛くなくなり、痛みを感じたのは7時間くらい走った夕方近くになってからで、しかもその痛みは普通に長く座っていた痛みで、これまでの脳まで刺さるような痛みは無くなった。
自分のように加工を任せるしかない場合やダートバイクプラスに持ち込めない場合には、送料は高いが代理店を経由しない分安く買えるので直接通販するのもありだし、性能ではなく尻痛対策であればSeat Conceptsは結構お薦め。