ONE-SLIPの別館
年式と走行距離から考えるとある程度長い不動期間があったと考えるのが自然なので、その間にフォークオイルが完全に落ちてしまって、少量とはいえ酸素を含む空気さらされた結果だと思う。特にオイル漏れは無かったので、パッキンが劣化して空気(=酸素)が供給されたというのはさすがに無いだろう。
理由は何であれ、スペーサー自体は鉄製なので錆びる可能性がある。フォークのオイル交換などの作業をする場合には、錆びを取るだけの余裕を持って作業をするか、新品を用意することをお勧めする。この間の作業では両方とも用意していなかったので、軽く錆を落としただけ(まだ錆が残ったまま)で組んでしまった。
オイル交換までしないなら、組んだままジャッキアップしてフォークキャップを外せばスペーサーは取り出せるので作業にはあまり時間はかからないが、多分やらないような気がする。
首都圏からだと香取神宮は佐原の先にある。佐原は古い街並みが残っていて、一方通行や細かい道が多く時期によっては観光客も多いため、これまではなるべく近付かないようにしていた。今回は状況もわかって来たので、佐原市街の方にもちょっとだけ寄ってきた。と言っても街並みを散策してきたということでは無く、普段は香取神宮の参道で名物の草だんごを買って帰るところを、造り酒屋で地酒を買ってきた。
古い街だけに醸造所も歴史が古く、江戸初期からある馬場酒造の本店に行って来た。本店には売店というか事務所で販売もやっているという状態で買い物もできるが、どちらかというと醸造所の見学(建物の中に入るのは予約が必要だが、敷地には自由に入れる)がメイン。市内には駐車場はあまり多くなく、古い街並みでの路駐は憚られるので、あまり広くないとはいえ駐車場があるのは助かる。
狙いは酒粕だったんだけど、年末年始に仕込みをするわけもなく売り切れていた。次は年明けの仕込みのが出てくる2月頃との由。
とりあえず効果を確認したくて、配線は適当に繋げて(後でやり直すつもりだ)150kmほど走ってみた。今日の関東地方の最高気温は6.1度、かなり風が強かった。グローブはラフ&ロードのRR8614 EXグライドウインターグローブ。写真を見てもらえば分かる通り、グリップに紐で巻き付けるの部分はヒーターが無いので、基本的には握ったときに指先が暖められる。グリップ全体では6割くらいの部分がヒーターになっている。
握っていないとヒーター部分に接触しないので、街中など頻繁にレバー操作をするためレバーに指を掛けっぱなしにするような場面では効果が無い。ちゃんとした冬用グローブを使っているためか、握ったからといってそれ程暖かさを感じることは無かったが、指先が冷えていくようなことも無かった。積極的に暖めるというより防寒といった感じで、温まることは無くても冷えていくことがないといったところ。自分の乗り方では十分な効果だ。
長く使えれば元は十分に取れると思うが、取り付けのときに少し強く紐を引っ張ったら穴が裂けてしまった。巻くためなのか、割と柔らかいのでその点は注意が必要だった。
固くて外せなかったステムナットが無事外れたので、増し締めをして、その流れで結局フォークオイルも交換した。
YAMAHAとSUZUKIのフォークオイルは番号が同じなら粘度も同じなので、ジェベル用に買ったG10を使おうと思ったが、考えてみたらこれはそのままカタナに使えるので、YAMAHA純正のG15のオイルを買ってきて交換した。
写真では分かりにくいかも知れないが古いフォークオイルは予想とは違ってあまり汚れていなかった。経験的にオフ車はオイル量が多いので、頻繁にオフロード走行をしていなければあまり汚れない(汚れが目立たない)ものだけど、経年劣化が少ないということは無いんだが…と交換する前は不思議に思っていた。
交換後はかなり柔らかかったフォークのストロークが落ち着いた動きをするようになった。汚れは無くても目に見えない粘性の劣化は結構あったようだ。